感想にっき

見たものの感想を書いたりする BLの話もでます カップリング思考がガバガバです

ミストを見ました

ミスト
昔の映画かと思ったらふつうに2007年だった!携帯あったもんな

お手本のようなパニック映画だった…
非常に丁寧に描かれた地獄であった…
わたし展開としてこーなったからこーなる感のあるはなしが好きなで、気持ちいいくらい伏線やらフリやらフラグやら秒速でテンポ良く回収されてくのがかなりよかったですね…
 あれだけ人がいるのにそんなに説明っぽくなく(『登場人物』感はすごかったけど そこも含めて原作がいろんなものの元になったのかいろんなものの『ぽさ』を拝借してんのか、どっちにせよ)どんな人かがわかるのはすごいな〜と思った。展開的にはめちゃくちゃ見たことある!なパニックものなんだけどそのありきたりの感じがすごい無駄なく上手に描かれててわかりやすくて2時間飽きずにドキドキみれたし、ん?と止まることもなく(窓とか扉とかの話は最初に霧から出てきたのがむちゃくちゃグロ触手だった時点でまあそんなこともあるな…的になってた)見れた。見れたしなんかもうあのお手本のようなパニックもの感もそこからのからがらの脱出も全部あのエンディングのためのタメだったのかなと思うと…タメがうますぎてふつうに感心してしまったよ…
あのエンディングは救いなさすぎてもはやびっくり超えて性格悪いな〜!!!!って笑ってしまうレベルだったんだけど、でもこれ多分何も知らんで映画館で見てたらもっと引きずられてただろうな…話としてはミリしらレベルだったんですが、ネトフリが「誰もが絶句する衝撃の結末とは!?」とか煽ってくるからまだそんな衝撃じゃないな…これそんなスムーズにゃ助からないな…と覚悟しつつ予想する余裕があったのがよかったのかも…初見感想としてはもっと精神がぐちゃぐちゃになったほうがよかったのかもですが…
原作とはエンド違うのかな?原作わかんないけど、でもあのエンドかそうじゃないかで感想は全然違いそうなので…よくこれにしたな…印象にはむちゃくちゃのこったよ…

一度もやったことないがじわじわ状況や謎が明かされてく感じはゲームっぽかった バイオハザードとかこんな感じなのかな…まあバイオハザードはハッピーエンドだと思いますが…
狭いとこで起きたイレギュラーに対する集団心理描くのめちゃくちゃ上手いな〜結局怖いのは人間なんですよ…あの聖書のひとが生き残り新たな世界で神になったりしたらむちゃくちゃヤだなと思ったけどそうじゃなくてよかった…オリーがカッコよかった あのどうしようもない世界の清涼剤だった でも絶対生き残らないと思ってた…キミはカッコよかったよ…キミの遺した銃が………マジで最悪のパズルすぎるな………

ただのパニックものかと思ったけど、ひたすらパニックなわけじゃなくて緩急がうまいなーとおもった。これはわたしがパニックものをほぼほぼ見たことがないから比較のしようがないですが…
優等生に引き…引き…くるぞくるぞと覚悟してもヒィ〜となるお手本のようなホラー?サスペンス?ちゃんとラブもきたし…ラブがあるとやっぱりああなるし…虫もくる…虫が窓に張り付くシーンの静かな異常性めちゃくちゃぞわぞわきた…敵は触手だけじゃないやん!みたいな絶望感…
宇宙人?のフラグもさそりの毒のフラグもきっちり立ててきっちり爆速で回収していく…慌てて火をつけるからのオイル倒して引火絶望すぎる…なんてスピーディな絶望感…
後半もうオリーしか…頼りはオリーしかいなかったよ…!!!薬局の虫グロすぎてiPadで見ててよかったと思った…あの辺は薄目で見てた…

むちゃくちゃ絶望しかないし丁寧に煮詰められた地獄であったが、ただのパニックだけでなく人の心理の怖さもたくみに描き、でもパニックシーンの緩急もちょうどよく、最後のうわ〜最悪感エンディングにレールに乗せられてはいどうぞ〜って届けられた感じで、なんか一周回って気持ち良くなってしまった…あでも話の展開として、最初の倉庫に行きたがらないとことか隣人の弁護士さんと相容れないとことか含めあまりに『らし』くて、全体的な『登場人物』『舞台装置』感が強くてあんまり感情移入にいたらなかったのも引きずりすぎなかった理由かもしれない… あのままあらたなまなび…
てかあの世界敵が強大すぎて勝てるビジョン見えなすぎて(勝ったが)絶望すぎてあのまま5人で心中した方が何の救いもないな…あんな頑張ったのに…感あったかも…それがなんかぶっとびエンドすぎて逆に吹っ飛んだのかも…
なにはともあれ見てよかったです

おわり

グランド・ブダペスト・ホテルをみました


BGMがずっとメディテレーニアンハーバーっぽいなと思っていた。
とにかく画面がわくわくエンターテイメント! とにかくかわいい! 色鮮やかで左右対称でセンタリングされてぬるぬるうごいいてキビキビしたカメラワークと芝居がかった動き、早口のテンポいい会話、ディズニーランドの中にいるみたいにかんぺきに作り込まれた夢見る世界だった! あんまりこんなに絵作りにこだわった(ファンタジー世界を大自然ロケで再現!とかはあるけど)お話見たことなくて…見たことあるのかもしれないけどあまりたぶん意識できてなくて…開始5分で好きになっちゃった。見てるだけで元気出ちゃう。アスペクト比? がいっぱい変わるのも面白かった!! 随所にこだわりを感じた…
小説家が語り手だからなのかな この監督の持ち味? その美しい世界と突拍子もないところとわりと現実的なところがうまく融合されててすっかり引き込まれちゃった 最後までどう終わるかわからなかった…。
ちゃんと語られているのに無音映画みたい
動画なのに写真集みたい
きらきらピカピカの非日常の世界の中で進行するグスタヴのはちゃめちゃな逃走劇!
いちいち画面のおさまりがいいんだよね。
エレベーターの中とか…スチームから落ちてきたところとか…
でも割と容赦なく人は死ぬ…猫も死ぬ…
でもグロみはないて、指も粘土細工のようにおちていた アガサの死体は偽造したのかな?
「かわれ」の繰り返しもグランドブダペストのグスタヴか?の繰り返しもああいうの好きだからニコニコしちゃった…
コメディってあったけど、ちゃんと物語してるじゃん〜香水のくだりが繋がってくじゃん〜って思ったけどスキーで滑り降りてマリア像ぶっ倒してソリで追うところはよかった スキークッソはやいし 唐突に銃撃戦はじまるし…最後ずっとハラハラドキドキしてた ふたりが箱の海に落っこちるところ美しすぎて息を飲んじゃった…
オチ、意外とさっくりハッピーに終わるじゃん!って思ったけどそこで終わりじゃなかった…そっからまた泣いちゃった…。
あのめちゃくちゃ綺麗な世界から急にモノクロになるの悲しすぎじゃない?夢から覚めちゃう感じ…

小説家の話かと思ったけどホテルの話で、ホテルの話かと思ったらオーナーの話で、オーナーの話かと思ったけどグスタヴの話だった。
不安で虚栄心が強く、軽薄で金髪で寂しがりやで、夫人の死に駆けつけるのは愛していたからに見えて遺産の話がちらつくし、もらった絵も一生とっとくとか言ったけど一瞬で売ろうって言うし…
彼はホテルマンとしての仕事ぶりは完璧だけど、同時に上客(老女)はべらして愛を囁き、どうみても寝てる。どう見ても寝てた。あとわりと口が悪い。
でもけして悪人じゃなかったし、グランドブダペストホテルを愛してた…んだとおもう。身寄りのなく学もなく経験もなく、ヒゲを手書きしている(これ歳とかもごまかしてたのかな)ロビーボーイのゼロが、グランドブダペストホテルを誉めた瞬間採用を決めたし、列車で軍に国籍のないゼロを連れていかれそうになったとき、損得なしで立ち向かっていた。
その時、グスタヴを助けた軍人はかつてかわいがったホテルの客の息子だったし、おかゆを配った(まあこれは仕事なのかもだが?)囚人は脱獄を見逃してくれた。
親切の返ってくる世界が好きなので毎度泣いてしまった…
脱獄したあとも(ここで喋るな!逃げろ!と思ったが)ゼロの生い立ちを聞いて自分の暴言を悔やむし、ホテルに代わって謝ってくれる。
そしてさいごのさいご、すべてを手に入れたグスタヴは、ゼロを護ろうとして撃たれてしまう。文明の灯火の暴力の前にかすかなこと…正直結婚式で立会人やらせてが達成された時点で嫌な予感していたが…戦争批判的な側面もあるのかな…
それでさいごのさいごに明かされた、「彼の世界は彼がきた時には終わっていた でも見事に幻を維持していた」のひとこと これって戦争は近づいてとっくにホテル業界は下火になってたけど、グスタヴが頑張ってあのきらきらのホテルを維持してたってことだし、上客と寝ることで客入りをキープしてたってこと…?
全力尽くして愛した世界を守った男グスタヴ…いとおしくて胸がいっぱいになっちゃった…
でもたぶんも少しお国柄的な事情とかもあるんだろうな…知識が足りない…でもそれでも面白かった!
画面がとにかく美しく、テンポよく、ツッコミどころに笑いどころもあるけどやさしくて、さいごはほろ苦くも胸にふかく響くお話でした。
みれてよかった☆

おしまい

バディミ9章までの感想(だいたいチェズレイ)

※めちゃくちゃネタバレ

9章ってかいたけど実際は9章潜入直前です 今ちょっと潜入しちゃったけどイアン止めてるかわいこちゃんみたいな声ファントムじゃないよね!?かわいこちゃんの声だったが!?


諸君、ロン毛は好きか

わたしは
好きだ〜〜!!!!!!!!!!
見目が麗しくてできれば髪まで含めて色素は薄く、非凡な力があって過去が暗くて性格はひねてて攻めにされたらめちゃくちゃなプレイしそうで誰かに執着してて顔芸だったり格好がすごかったり最終形態がすごかったりちょっと発言が危なかったりするとさらにいい。
はい
Nintendo Switch用ソフト
バディミッションBOND
チェズレイさん27歳(現時点)
役満です!!!!!!!

いやーすごい もうなんかとにかく顔がいい…
とにかく顔がいいんですよ 出てくるだけで顔がいい 全てがどうでも良くなる 顔がいい…加えてあのねっとりボイス…時たまめちゃくちゃひっくい声出すのも最高…
わたしはめちゃくちゃ勘がいいのでキンパで紫目のCAさんが手酷く振られて同じことされたらズタズタにしてしまいそうとか言った瞬間にスクショ撮ってましたね ドンでしたね
カッとなりやすく執着深い性格、自分で自覚してどうしようもないとわかりながら追ってしまう感じ そのアンビバレンツ感最高ね 

ていうかバディミッションBONDというゲームがコンビもえの極地みたいな作品であることは知ってたが!
どっちかっていうとモクマとチェズレイコンビがセットであるってことも知ってたが!
最初に出てきた時はえ?ここがコンビになるの?飄々とした訳ありぽい忍者のおじさんはルークやアーロンのまっすぐさには絆されそうだけどあやしいきれいなおにいさんには興味なさそうじゃない?チェズレイだってルークのキラキラおめめには毒気を抜かれちゃいそうだけどおじさんに興味あるかな?どうやってくっつけるんだろ無理やりじゃなきゃいいな……
あー
元彼に似てる!?!?そんなことある!?!?
※元彼ではありません

現在9章、ルークとアーロンが雨降って地固まった今(0章の会話が18章で出てきたら死んでたから早めで良かった…!と心底思ったよ…そしてこのバディミッションBONDという作品は優しい世界である確信が得られた 優しい世界大好き!)いつチェズレイが元カレと会うのかが楽しみすぎます pixivネタバレになるから見れないからね…ドキドキだね…

ルークとアーロンはふたりともかつてヒーローを目指しそして折られた男だった。
まずルークは施設にいた時にいちど折られてる。記憶もない不安ななかで、あときっと生来の賢さもあってなぜ?と問うことを許されず、いい子でないと断ざれ殴られ否定され…そんななかでエドワードが見つけてくれた。覚えてる中ではじめての「つながり」。彼の手によってヒーローへの憧れを思い出し、具体的な形となってめざす光となり、そして…父と並んで相棒になる前にそれを喪ってしまった。だけど諦めない。それが父の生きた証だから。
ただヒーローに憧れるだけのお花畑ちゃんじゃない、だけどそのまっすぐな心はあの濁りセンサーチェズレイを持ってすらどんなに折れても濁らないと言い切らせるほどに澄んでいる。まっとうなやつだし感情も反応もほんとフツーなんだけど、でもフツーじゃないよね笑 つながりをまた一度絶ってしまったルークが、ふたたび見つけた相棒。それがアーロン。
アーロンもまた生まれが大変。あの育ちなら仕方ねえななんでも…って感じである。かつてヒーローに憧れ、けれどそのちいさな身体じゃなにも守りきれず、仲間を作らず、今この手のうちにあるものを守ろうとし続ける。ひたむきでしんどい。ヒーローの夢を捨て、仲間を捨て、孤高のダークヒーローであろうとした彼の手を掴んで離さないルークは、彼にとって光だよね…出会えて良かったし、帰ってきてくれて良かった!しっかし強いな。宝石泥棒わかりやすくえ換金できるからってだけでやってんの半端ないし、飛行機は怖いし正面突破だし…いつか死ぬぞって感じだけど、死なないのが彼だし、そのどこまでも刹那的な生き方が彼らしくてしんどい。あまりに身体能力高すぎるのでなにか出生の秘密でもあんのでは?と思ってる。ほらハスマリーの研究とかさ…でもそしたら狙いに来るかな
てか絶対ルークは昔アーロンと会ってませんか?運命ですな…

でチェズレイとモクマね!!
ふたりとも主人を喪ってる。だけどモクマは主人を殺して(これまだ明言されてないけどね とりあえず主人は後を追うなと言ってるからめちゃくちゃ訳ありだよね?早く知りたーい)、チェズレイは主人に裏切られている。CAさんの口振りからすると手酷い裏切りにあって。
だけどどこかモクマはファントムに重なる。すぐに懐に入り込むところ。ファントムどんな性格なんだ?人懐っこいの?人懐っこいのに裏切るの?
この場合
①人懐っこくてニコニコでそしてサイコパス
②人懐っこくてニコニコでチェズのことはほんとに好きで守ろうと手を離した
どっちだろうね?②だといいけど②だと確実にファントムは死ぬな…①の場合はチェズがもっと酷い目に遭うな…ファントムがまたさらに上位存在に操られてた説もあるけど
とにかくその憎いけど今でも大好きなファントムみたいなモクマがちょいちょい計画を邪魔する。そらもうチェズの怒りたるや想像に難くない。しかも遠くから操るつもりが引っ張り出されて…サワールさん使い捨ても阻まれて…
でもさ…その「引っ張り出」したスカイダイビングの一幕がさ…
濁った情は報われず救われない…
落下しながら母の気持ちを追体験してたところを…
掬われるって
救われるって!!!
なんなの!?!?
これ見た時頭抱えちゃったわ!!!!
しかもずっとずっとずーっと、チェズの心を曇らせてきたその濁りをあっさり認めちゃってさ…そんなん…
そんなん………
ここのバディの行く末を見たくなっちゃうじゃん……
で「いまいましい」の顔!
しかも濁らぬ輝きなルークへの憧憬混じりの、おそらく素だろう自嘲的な笑み
とおなじ立ち絵じゃん!!!百回写真撮ったわ!!!
あ〜〜〜…
しかもモクマさんが主人殺し?から抜け忍しておそらく20年?くらいフラッフラしてるくせしてぜんぜん悟れてないところも超いいんだよね これもう悟っててチェズを抱擁するだけじゃだめなんだよな
モクマさんが飄々としてるけどはぐらかすのが下手なのがいい人でいいなーと思う。酒飲まないと寝られないのも…女の子ナンパするのもぜんぶ寂しいからで…元の性格絶対こんなんじゃなかったでしょ…
モクマさんはたぶん主人の後を追うなという命だけをさいごの心の拠り所…じゃないなそのせいでギリギリ縫い留められてるだけでほんとは追いかけたいんだよなあ…でも自害はだめだから、せめて美しく誰かのためになって事故で死にたい だけどそれも叶わず…後者は自分で自覚あるかはわかんないけど
だけど主人さんだってそんなこときっと望んでないから チェズもモクマも自分の人生を歩んでいけるようになって欲しい
でも絶対なるからね!バディミッションBONDはそういう話だよね!!!
フラフラ落ち延びてる自覚のあるモクマはチェズがほんとに眩しいんだろうなと思うよ あの羨ましいはほんとだよ そのきもちがまたいいよね チェズも揺るがされちゃうわね…
おチェズの素の顔がアレじゃないのも考えたけど、お母さん譲りで昔の男に見染められたってことはたぶん本物なのよね(あのシーンのために顎ガシ描いてくれたスタッフさんありがとう)でもむしろ自分の顔嫌いだったんじゃないかと思うんだよな どんどんお母さんに似てきてな
チェズが濁りを厭いながら自分が誰より濁ってることを知っていて、ゆえに潔癖になって生きる価値のないゲスだったら殺すのに躊躇もなく
ファントムのようなモクマはファントムのように裏切り者だという。彼がほんとうに悪辣であれば、彼を殺してほんの少しでも気が晴れるかもしれないのに。
だけどきっとモクマの中に下衆な素顔は見えないんだろうな…モクマはむしろそれを暴き立てて殺して欲しいくらいかもなのに…
はーなんだこの二人!?ルークとアーロンの爽やかキラキラ感を見習ってくれよ!
バディミッションBOND 
光/闇
あるいは
清/濁
って感じ…いやでもバディミッションBONDは光のゲームなので大丈夫です…落として上げるやつだから…

しかしほんとふたりの真相は全然予測できないです
怖いのがどっかのバディエピソードで言ってた、ルークに対しての「なぜ彼でなくてはならないのか」
そもそも登場自体がファントムのお使いとか…ないよね?
自分自身に催眠をかけたり
ファントムに操られてたり
あ、ありそ〜!!!
でもバディミは優しい話なので裏切ってもちゃんと帰ってきます!!!!!!

めちゃくちゃ顔が綺麗で自覚してて頭も良くて強くて自分の欲のために人なんかいくらでも使うし悪党どもの命を奪うのなんて全然躊躇ない。だけどじゃあ悪人かと思うとその魂はなんだか泣いている子どものようだ
チェズレイに救いの手は差し伸べられるのか!?彼もまたいつかヒーローになるのか!?元カレにはいつ会うのか!?
楽しみだなあ…

つづく

エヴァンゲリオンテレビシリーズとEOEを見ました(すきかっていってる)

序破Qみてない、EOEだけなぜかふわっと見てる、でもwikiとかであらましは知ってる、という不良な感じでテレビシリーズは完全初見でした あとプロフェッショナル仕事の流儀も見た
いやー総じて面白かった!さすが歴史に残るだけありますね 特に最初の方の平和な時代はとにかくテンポが良くて…あっという間に見ちゃった
ロンギヌスの槍の槍がなんだかわからん!とかS2機関って何だっけ!?などはあったけど、でもおおむねなんとなくだいたい何が起きてるかは説明してくれてたし…そのへんの細かいところは解説を見るとして…

20話あたりからバスバス「わかんなかったこと」が解説されてくんだけど、それまでの「なんかわかんないけどエヴァに乗って使徒倒す」とこがめちゃくちゃ青春でびっくりしちゃったな…なぜか前述の通りEOEは見ていたのでシンジくんはずっと鬱だしアスカは病院だしレイは腕がもげるしでなんかこう26話通してずっと傷つけあって後ろ向きに進んでいくのかと思ってた…違かった…

シンジくんには友達ができるし意外とニコニコするし言われたら言い返すしアスカは優秀でプライドが高いけどあっけらかんとした思春期の女の子だしレイは少しずつヒトの心を獲得していくし…あと有名なカヲルくんがあまりにでなくて驚いてしまった カヲルくんずっと良い人でびっくりした…シンジくんも顔を赤らめちゃいますよアレは
でも、どんどん明るく前向きになってくる…ような気もしなくもないシンジくんだけど、何かあったらわりとすぐに折れちゃう 人なんか信じられない!っていうくせに何気に心は開いて見える でもすぐ折れる…だめっていう…エヴァに乗らないっていう…でも乗る…
その辺の全体的な矛盾って全キャラ共通で、最後までかんぺきには掴みきれなかった。でも掴みきれないけどなんだろうな、突拍子もないわけじゃないんだよね、一人の人間の多様な側面を色んなキャラを使って見せられてるみたいな…そんな感じがした(個人の意見です…)。「エヴァ庵野さんの私小説めいたところがある」って意見みたから引っ張られてるかも…。かなり感情的にみんな発言するんだけど、不自然じゃないんだよなー。引き込まれるし魅力的なキャラ造形してると思います。セリフ選びがすごいなって思う!
リツコさんとかはかなりわかりやすかったけど。あれは原動力にゲンドウさん(ダジャレではない)が居るのが明確だったからかな
で最後の方で気づいたんだけど、この話のキャラクターたちってあんまり変化がないんだ。人と人とが触れ合った時に生まれる化学反応がわたしはすきで、育っていく中で取り落として実態渇望しているものを与えられて満たされていい方向に変わってく、そして次はそれで人を救ってく…みたいな話展開が好きなんだけど、エヴァはそうじゃない。レイとかはわりとそのセンだけど多分やろうと思えばもっともっとできたと思う。いやそんな簡単に人間の自我芽生えんわと言ったらそうかもしれないけど…、でもレイは確かに変わってたし、変わったからEOEであの選択をしたと思うんだけど、
でもシンジやアスカやミサトは、ゲンドウでさえも…その前にいた、みたいな…触れ合って変わる以前、ひととひとはどうしても傷つけあう、だからそもそも別れていないほうがいい、ひとつになってしまえば傷つかない世界になる、という命題に苦しみ、悩み、そして選ぶという…それがこの話の主題で、ゼーレもセカンドインパクトロンギヌスの槍エヴァンゲリオンも、その謎やなりたちも緻密に練られていてすばらしいしだから人を惹きつけるんだけど、でもいちばん大事なのは苦しむ一人の青年が、(あるいは私が、あるいは庵野さんが)それでも人と生きていく世界を選ぶのか…どうなのか…ということなのかなとわたしは思いました。
そういう意味ではこれはまさに『セカイ系』で、シンジくんが「ここにいて良いんだ!」と選び取った26話も、「やっぱり人と生きたい」と選んだEOEも、ハッピーエンドなのでは…と思った…。世界が今後どうなるかはよくわからんしその後シンジが首絞めてるのもよくわからなかったがなんだろう…人と生きたいと思ってもやっぱりそんなきれいごとだけで終わるわけでもなく拒絶されたら悲しくなっちゃうしそれでもやっぱり共に生きていくのだ…ということなのかもだけど…補完計画されちゃって自分の形をなくしちゃった「わたしたち」も、ちゃんと願って、夢に逃避しないで現実の続きを、自分が主人公の人生を生きないといけないな…と思いました…
てかその「現実の復讐をしているのね」あたりで実写流しながらアンチスレ(これがたぶんプロフェッショナルで言ってたやつだよね)と、逆に「わかってもらえた!」と称賛してる手紙が…映画見てるだけじゃたぶん読みきれないと思うけど…出してるのほんとにわたしたちへの言葉だよね…現実を生きろという…
庵野さんはどこか不足を抱えた魂を抱いてきれいごとじゃなくむきだしの感情で、自我を多分投影して、というか自分ごとすべて投入して作品をつくるから、25年前、まだいまみたいにオタクの市民権のなかった時代に、バブルも崩壊して、ネットもアングラめいてて多様性の持て囃される感じでもなかったころに、きっと誰かの心を震わせてしまって、きっといろんな人の人生を変えちゃった…というのはプロフェッショナルでも言ってたけど 庵野さんは作品を作るしか自分はできないから、貢献できることがこれしかないから、と言ってたけど、でもそれすらできないでもがく人もたくさんいて…だけどエヴァに選ばれるわけもなく、それでも自分の現実を生きないといけない…のだなあ
というわけでわたしはEOE結構完結だなと思ってしまったけど、みんなが口揃えて「おわった!」というシンエヴァ気になります!漫画版もできたら見てから行きたいな〜♪
あとこの終わりはほんとに最初から考えてたところなのかというのは気になった…
あとはとにかく音楽とか見せ方が本当にすばらしくて始終圧倒されっぱなしでした!アスカに精神汚染しながらハレルヤ流すことある!?歓喜を聴きながらカヲルくんが握りつぶされるの待つことある…アレはつらかった…祈るような気持ちで見ていた…
カヲルくんとにかく良いひとで心配になった…良い人すぎる…幸せにしたい…でもシンジくんの幸せが幸せって言いそうだなあ…
おわり

モブサイコ100の2期6-7話をみました 師匠かわいいね

6-7話
こんだけ書いといてアレですがあんまり内容ない気がする…

全方位にえぐってくるモブサイコ100

その手はついにレーゲンアラタカにまで…!!!!!!!
わたしが有能なのにほんの時たまメンタルブレイクしたが最後めちゃくちゃ螺旋階段を転げ落ちていくようなそんな男が好きだと知っているのか?と聞きたくなるような回でした
でもそれにつけても大変でした このアニメ人が堕ちるさまを書くのにちゅうちょなさすぎる、、、
「何者か」にならなきゃ!なんてレーゲンアラタカの口から聞けると思わなかったわ……
テレビ生放送でこんなボコボコにされるレーゲンアラタカが見られるとは思わなかっ……

エクボ、テルくん、律くん、爪……とみんなが一期でボコボコにされまくってく中で口八丁だけですべてを乗り越えていったレーゲンアラタカ氏…
そのあまりの口のうまさと飄々とした態度、大人としての一線を保つ矜持に「このひとは昔傭兵かなにかしてて戦地でたくさんの死と向かい合ってきた男なのでは…」などと思ってましたがなんてこったない
ひとより要領が良くて、頭も良くて、ゆえに何するにもうまくいってつまらない、
だけど何かを成し遂げるほどの情熱もなく、「何者か」になりたくてくすぶってた
わたしたちとおなじ人間でした
というお話でした 文句なしの神回!
いやー2期めちゃくちゃおもしろいです キャラクターのディテールがどんどん浮き彫りになってきて超然としてまばゆくて見えきらなかったものが書き込まれていく わかる! いまならわたしにもわかるぞ!!!
 
わたしは1期の感想で爆裂な力を持ってどうやっても世界を守るヒーローに仕立て上げられてしまいそうなモブくんに逃げていいんだ!!!!って言ってくれたレーゲンさんにいたく感動して、
変わらないこともまたアリなのかも…🥺などと思っていたわけだが…
2期1話でモブくんがエミちゃんに自分の意志はないの!?ってぶっこまれて、それで気持ちが力ではなく涙として溢れ出したり…初めて力を破壊ではなくプラスの意味で使ったり…自分から超能力者って認めたり…(=超能力をじぶんのものと受け入れられてきた)
さらには5話でもう完全に自我バクハツ、人の世の醜さを知り、負の感情にしぬほど襲い掛かられても飲み込まれることなく(その節はありがとうエクボ!)かつ100%を正の方向に使っちゃって逆作画崩壊しちゃうとか劇場版じゃん!?みたいな活躍して…モブくん、どんどん世界が広がっていく 世界の解像度が高くなっていく 色鮮やかになってく 中学生にそれをそこまで見せなくてもいう気はするけど それがモブくんの意思を育ててもいくわけで…いや5話ほんとによかったよ〜〜レーゲンさんも「信じてる」言ってくれてさ〜あまりにかっこいいし…カッコよかったんだが…
変わらなくていいことも確かにあって
爪は人間だからさあ あそこでモブくんが爆発して殺しでもしてたらまたきっと彼は心に深い傷を負ったと思うし
逃げていいって言われたからこそ救われた気持ちも確かにあって
レーゲンさんに力を貸して、ヒーローにしてさ、
それはあのひあのとき、確かに間違いではなかった
けど!!!!
さびしくてくるしんでた昔のモブくんに師匠が与えた言葉はたくさん救いを与えた
けど!!!!
けど…モブくんはあの時心から言ったので
「人は変われるって」
「僕でも誰かを変えられるかもしれないって」
そうだよ〜!!!!できるんだよ!!超能力があったってなくなって!
いつだって自分は変えられて それが自分の意思でもそうでないこともあるけど…変わらないことももちろん選択としてあるし
あるんだけどね…でも、
モブくんはやっぱり、すくなからず…自分で気づいてたけど、強くて正しく聞こえる言葉に呑まれちゃってた
考えて取り込むならいい でも何も考えずに言葉に身を任せちゃうのは それってつまり詐欺で いんちき宗教とおんなじで…
だからモブくんも考える時間が必要だったんだよね
使われるだけじゃなくて、自分の意思として師匠のバイトを手伝うのかって
それは「楽しい」のかって…
にしても
どう見てもあやしくてモブくん使ってるじゃん💢(冒頭)→からのモブくんの内面を徹底的に見せない(見せないと思ってたけど意図的に空白だったのだ!!)中での大人として思いの外正しい(内心も含めてよ!)師匠にいつのまにか師匠…🥺みたいな気持ちになってくる→からのモブくんがどんどん自我持ってきて考えがわかるようになってくる!!そしてレーゲンさんも完璧などではなくただの一個人なのだ隣人なのだ と知る この
この〜!!!!うまいな〜!!!好きになってしまうやろ〜!!!!
レーゲンさんはきっとあんな飛び込み営業のお仕事もきっとうまくやれて、努力もしただろうけど要領がよくて、うまれつきひとより広いものが見えるんだろうな だけど「なにか」に満たされない生活を送ってた モブくんと反対ね
だけど視野が広いから果てが見えちゃって、心もなかなか揺れなくて
そんなときに現れたどんくさい小学生の
その溢れる未知の力に…レーゲンさんは恋しちゃったんだね(BL的な意味じゃなく) ワクワク!キラキラ!!
そうじゃなかったら何年もやってない。
きっと毎日、楽しかったんだよねえ、、、
レーゲンさんが爆裂堕ちてくさまをみててもそこまで心配じゃなかったのは、1期からずっと彼の内心を見せてもらってたから
確かに詐欺師である。嘘だってベラベラ言う。エクボの本心にも気付いて、「利用価値」とか言えちゃう。めちゃくちゃうさんくさい。
だけど
そう
いいやつなんだよ……
(モブくんの回答百億万点すぎて画面の前でめちゃくちゃ笑顔になってしまった)
でもやっぱりモブサイコちゃん、「わたしたち」もえぐってくる
だってみんなも「何者か」になりたくてもがいてたりする
普段うまく回ってるときは前だけ見てうきうきで、でも気づいてみたら自分の掌の上にはなんにもないこと あったりする
楽しくて取り落としたり切り捨ててきたものを、ときたま振り返って後悔したりする
レーゲンさんのなかでこれまでの世界はきっとつまらないもので、ちょっと斜に構えたりほんのすこし見下したりしながら、だけど器用だったからね、うまくやれると思ってた
だけどそれでも、めのまえがくらくらしてそうしてうまいこと世を渡って口先で作ってきた俺って何だろうって、思うことあるよね 足元がぐらぐらしちゃうかんじ わかるよ…(実際挫折もはじめてなんじゃ?)(でもレーゲンさん実際努力もしてるんだけどね〜!!必殺技メチャあるし あくまで主観的なところで)
モブくんがほんとに師匠の力がないのを知ってたかはわかんないけど、でも、
「いい奴」とおめでとう、きっとものすごーく心にささったと思うよ…
そうなんだよ いい奴なんだよレーゲンアラタカ 確かにモブくんひとり、すっかり救ってしまったんだよ
モブくんこれからどこか遠くに羽ばたいていくのかも そうじゃないかも まだわかんないけど でも傷ついて助けを求めてたちいさな翼に最初に気づいたのはきみなんだよ…
それがまわりまわって、こんどはきみを助けたね…
レーゲンさんほんとに意外や「いいひと」なので、あんまし意識してじゃなかったかもしれないけど 彼からしたらそれより自分がワクワクしたからとか 金儲けとか 囲い込みたかったからとか そんなのも見えちゃうかもだけど
でも「いい奴」には見てきたわたしたちみんな頷いちゃうんだよ…「誰かが見てる」んだよ〜〜
はーーひとのなんてことない言葉に傷付けられたり
救われたりしながら生きてく
その話をレーゲンさんで見られるとは思わなかったけど ほんとにいい話でした!
なんだかもうすばらしくて感想を言う意味もないかなと言う感じだったのですが…てかこれ6話半ばでショックすぎて半分くらい書いててそのあと7話みて浄化されてしまったのであった…

しかしアラタカお酒に弱いの可愛すぎる…
ちょっと可愛いって言われてるのもよかった…
アラタカかわいいね!!
しかしレーゲンアラタカは本名なんですか?すごい名前だな
おわり

モブサイコ100の2期1話を見ました…らとてもよかった

2期もまとめて書くつもりなんですが1話にガツンと殴られてしまってツイートじゃ収まらなそうなので書いときます
前回1期の感想で爪を通して自意識過剰な大人になりきれないオタクであるとこの自分をめちゃくちゃ説教された気がしてましたが
なんか……今回は……優しくされた……
というと語弊があるんですが 隠れオタクとかひととちがうことに笑われて自分をへし折ってうまく笑ってやり過ごしてきた人間にはめちゃくちゃ刺さる回だった…とおもう 刺さりました というかめちゃくちゃ普遍的なテーマであった だからこそ泣けてしまう
エミちゃん良かったね わたしはいくら気弱そうな子相手でも自分が小説書いてるって言えない…けど中学生だし手書きで書いてるくらいだしネットにあげれるでもなかったら読んでほしくなるよね わかるよ…
エミちゃんの『好き』があふれて形になって、モブくんの目に触れて、そしてそれがモブくんを一歩進めるキッカケになった…よかった…
わたしはずっと1期を通してモブくん自我なさすぎでは!?大丈夫かな!?って心配してて、まあそれは感情の発露によって弟もろともに人を傷つけちゃった過去があるからで、あとめちゃくちゃいい子だし…だったけど、にしてももっと幸せになるために生きていいし欲深くなっていいよ!感情を言語化できたほうがいいよ!(キャラのこと好きになってくるとお母さんみたいな目線になって幸せを押し付けてしまう)などと思っていたのですが、でもなんかそのようなことを思うのは思いあがっているのでは…モブくんはこのままでいいのでは…レーゲンさんも逃げていいって言ってたし……
とか思ってたんですがエミちゃん抉る!アッパー!副会長が「弟の真似をするな」とか律くんに言った時も鋭すぎでは!?と思ったけどモブサイコくんの世界では結構バカスカえぐる言葉がでてくる…けど今回のエミちゃんは自己嫌悪から出るもので、内心がわかりやすくてよかった…
わかったしやっぱモブくん自我がないキャラでいいんだ…と思った(理解を作品に認められるとホッとするオタク)
そして実は罰ゲームだったののネタバラシ…会長もだけどエミちゃんも潔い…このアニメ潔いよい引き際を見せる…
「全然真面目になんかやってないよ〜暇つぶしだよ〜」のエミちゃんの笑みがしんどい…あるよねこういう「真面目なのカッコ悪い」みたいなのね…子どもの時ね…ていうかマジで友だち辞めた方がいいけどゲーセン来なって言ってたりジャンケンで罰ゲーム選んでるあたりイジメって訳でもなさそうなのがまたキツイ。みんながみんなで監視しあって足引っ張っておんなじであろうとする感じ…
また書き直せばいいって言ったけど同じもの書き直すのめちゃくちゃしんどいしていうか描けないから!!データ消えた大人の同人作家にもそれはわかるから!!
でモブくん!!来てくれるのわかってたけど来てくれてうれしかった、し、拾うときにさあ…自分の気持ちは大事にするって決めたから!!
大事なものは拾うんだ!!
ってさあ!!!!!!
言いながら泣いちゃうのがさあ!!!!!!
名言すぎるしやっとやっとモブくんのきもちに乗っかれた気がしてめちゃくちゃ泣いてしまった…
モブくんについて感情の発露は能力の引き金でもあってマイナスなもので、それをたしかな自我を獲得する前に埋め込まれちゃったから、律も言ってたけどどっちかってっとカウントダウンの怖いもので…
でもこの感情が…向き合って自覚できた心がさ…涙となってこぼれたの…力じゃなくて…
めちゃくちゃぐっときてしまった、、、
もちろんなんてひどいことするんだ、とか、エミちゃんの気持ちを考えて泣いたところもあると思うけど、キラキラした目と引き結んだみたいな唇が〜ああ〜モブくん…
そして動くエミちゃんは超能力者なんて見る前からもう救われちゃってて
ひとの救われる瞬間を見るのがわたしはすきだ…
それでさいご、超能力が原稿を戻す…1期12話で、基本的に一貫して壊す方面に書かれてた(学校直したりしてたけど)モブくんの超能力が救う方向に描かれていてあ〜その絵が美しい…
僕超能力者なんだって言った時のほほえみがもう〜そして大好きなツボミちゃんが見てくれてて…サブタイトルがやってくる…😭
そのままでいいよって子どものままにさせてくれるれーげんさんも、守るべき弟も、同じ力を持ったテルくんも、そして心を揺らす女の子も、いろんな人がそばにいるからいいのだ…ゆっくり大人になってくれ…モブくん…あっエクボもね!
書きながらこれアニオリだったらどうしようと思いました
おわり

モブサイコ100(1期)を見ました

オススメされて見ました。ネトフリで。1期。

ONEせんせの話に出会うのは初めてでしたが
いやーーーーえぐるね!!びっくりした!!途中までこの話がどういう方向性に向かうのか全然わからず、めちゃくちゃ強力だけどあんまし自我のなさそうに見えるモブくんが否応なしに闘いに巻き込まれてくストーリー?それともオレなんかしちゃいました?系主人公TUEE系?はたまたモブくんがコンプレックスを払拭して自我を獲得してく話?とかいろいろ考えながら見てたけど…
最後まで読んで、たしかにキャラクターたちが困難にぶつかり成長してく話ではあるんだけど、
なんかそれよりも読んでる「わたしたち」に刺さる感が…めちゃくちゃあった!!これはわたしが自意識過剰なオタクだからでしょうか!?そうかも!!
主人公がめちゃくちゃ強い話って、どっちかってっと異種族交流というか…わたしは異種族交流がめちゃくちゃ好きなんですが…力あるゆえの孤独みたいなものや張ってるバリアみたいなものをひたむきな想いや友情や愛がパリンとひびいって少しずつ居場所ができてくみたいな、どちらかっていうとそういうのが多い気がするんだけど…
全能感に溺れたテルくんも、律も、爪の傷たちも、
なんだかわたしたちだってそういうの、きっと感じたことあるじゃない、そういう驕りを…
それをれーげん師匠は一蹴してく。モブをこんな傷つきやすい子をって守って、逃げろって言ってくれる。
最終話で逃げろって橋をかけてくれるの、スゴイ!!律くんが落ちてく様もあああ〜って感じで一気見しちゃったけど、最後二話も一瞬で見ちゃったな…
強大すぎるけど制御のできない力を、力があるわけじゃないけど口八丁で救ってくれる師匠って、なかなかレアなんじゃないですか!?
わたしは基本話を見ながらずっとキャラの感情や展開を推理して見てるけど、このお話はぜーんぜん思うがままでひっくり返されてばかりでした 考えるよりノる方がいい…と途中で気づいてそっからは気持ちがいい〜〜
◇モブくん!
心根が清らか!!かといって聖人君子ではなく、いい意味で素朴で素直、こんな能力持ってるのにめちゃくちゃアンバランスでそこがいい!
心が素朴で素直でなんにもうまくできないコンプレックスがあるからこそ、そして自分が心地よく生きるために他者を踏み躙ろうなどという考えがこれっぽっちもないからこそ、
100%に至る道は思いの外闇もドラマもない。とてもシンプル。そうシンプルな子なのだ…でもいい子なのだ…
まだ言葉も約束も師匠の借り物だけど、ほんとに師匠と出会えて良かったと思うなあ
「空気が読めない」し好かれようとかそういう視点で嘘つく発想もないので意外と辛辣なツッコミするのがすきです。
律が血の吐くような心情を吐露したときあんまりにもショックなしに「嘘だよ、律はそう思ってないよ」みたいなこと言うのでその純粋なまなざしが律みたいな子を追い詰めるのでは!?とか思ったけどふつうに律はめちゃくちゃいい子だし本当にお兄ちゃんが大好きでした…ゴメン…
わたしは変わっていく話が好きだけど、変わらないことも逆に選択肢としてすばらしいと知れた…気がするな
◇律くん
アンビバレンツな感情を抱えた賢い優秀な兄弟、すきじゃん、、、
律が言った兄を畏怖してた、だから怒らせないようにいい子にしてた、とかとか、もちろん本音だけど賢い故に箱の中をひっくり返してたら出てきちゃったから大きく貼り出しちゃった感じで、後半ちゃんと言葉だけじゃないところで愛を見られて良かったです。賢いのでちょいちょい辛辣になるところ兄弟ですきです…
兄が基本で(基本って言い方すごい。応用の前。できて当然。基準ともちがう。よりあたりまえで強くきこえる)なんでもできるけど超能力は使えない、そのさびしさやコンプレックスを抱えての暴走に、力目覚めなくても悪い奴が力を貸しただけで解決したら無力に戻ってもいいのに残したままにしちゃうのがすごいなあ。でも一緒になれたこそ律くんやっと基本を獲得して同じ場所に立てたところもあり…よかったね。堕ちていく様は能力強化の説明としても良かったけどこんなにこんなにていねいにしずかに滑落するみたいに堕ちていくのを見ることあまりないのでゥッとなりました
幸せになってほしいけどモブくんのそばにいたら幸せな気がする。彼女できても兄さんに紹介した時に兄さんを馬鹿にするような素振りあったら秒で振りそう(個人の意見です)
◇テルくん
良心その1
いやもっとかる〜いイキったザコキャラだと思うじゃん!!!ナンパでチャラくて能力使う時内股だったじゃん!めちゃ顔芸してたし頭刈られたじゃん!!!
からの綺麗になり方がはんぱなくて、でもその前からはしばしに拭えぬ知性を感じていたので後半の綺麗ぶりにめちゃくちゃ大好きになってしまいました…兄弟よりぜんぜん内心がわかりやすいし
でもきっと超能力が使えて無敵になって頂点にたってもきっと楽しくなかったろうなあ。だからモブくんに会えて良かったなあと思います。しれっと拷問したりわざと恫喝してみたり頭脳プレーヤー感が光る!けど方向的には真人間!
幸せになってほしいけど今別に幸せな気がする…一番じゃなくなって 仲間ができて
◇エクボ
良心その2
自分の欲望に忠実なのがいい!!!!
そして的確なキャラ分析!ツッコミ!協力はしてくれるけど別に最後まで「いい奴」に転じた訳ではない感!!いいなーと思いました。でも憑いた人を殺すとか三流みたいな美学があるのがまたいい…エクボさん律くんのことわかってあげて幸せにしてあげられないですか?どうですか?律くんにその気ないからダメか…
◇レーゲンアラタカさん
なんなん!?!?!?!?!?
なんなん!?いみわからん
なんの能力もないのに…いや普通に器用にいろいろこなしてますけど…
普通こういう話で能力なしって能力無効化みたいなやつじゃん!!本当に口先だけでなんとかしてく奴いる!?
さいしょはモブくんを食い物にして…って思ってたけど説教の内容があまりにまっとうで、でも口だけでやってるのは詐欺じゃん上手いこと言いやがってって思ったのに最後の最後までモブくんに逃げろって言い続ける、大人が大人してる世界久々でなんか感動しちゃった…お前がナンバーワンだ
二期見るともすこし彼のバックボーンがわかりそうで?楽しみだなー!

二期も見ます!