感想にっき

見たものの感想を書いたりする BLの話もでます カップリング思考がガバガバです

ミストを見ました

ミスト
昔の映画かと思ったらふつうに2007年だった!携帯あったもんな

お手本のようなパニック映画だった…
非常に丁寧に描かれた地獄であった…
わたし展開としてこーなったからこーなる感のあるはなしが好きなで、気持ちいいくらい伏線やらフリやらフラグやら秒速でテンポ良く回収されてくのがかなりよかったですね…
 あれだけ人がいるのにそんなに説明っぽくなく(『登場人物』感はすごかったけど そこも含めて原作がいろんなものの元になったのかいろんなものの『ぽさ』を拝借してんのか、どっちにせよ)どんな人かがわかるのはすごいな〜と思った。展開的にはめちゃくちゃ見たことある!なパニックものなんだけどそのありきたりの感じがすごい無駄なく上手に描かれててわかりやすくて2時間飽きずにドキドキみれたし、ん?と止まることもなく(窓とか扉とかの話は最初に霧から出てきたのがむちゃくちゃグロ触手だった時点でまあそんなこともあるな…的になってた)見れた。見れたしなんかもうあのお手本のようなパニックもの感もそこからのからがらの脱出も全部あのエンディングのためのタメだったのかなと思うと…タメがうますぎてふつうに感心してしまったよ…
あのエンディングは救いなさすぎてもはやびっくり超えて性格悪いな〜!!!!って笑ってしまうレベルだったんだけど、でもこれ多分何も知らんで映画館で見てたらもっと引きずられてただろうな…話としてはミリしらレベルだったんですが、ネトフリが「誰もが絶句する衝撃の結末とは!?」とか煽ってくるからまだそんな衝撃じゃないな…これそんなスムーズにゃ助からないな…と覚悟しつつ予想する余裕があったのがよかったのかも…初見感想としてはもっと精神がぐちゃぐちゃになったほうがよかったのかもですが…
原作とはエンド違うのかな?原作わかんないけど、でもあのエンドかそうじゃないかで感想は全然違いそうなので…よくこれにしたな…印象にはむちゃくちゃのこったよ…

一度もやったことないがじわじわ状況や謎が明かされてく感じはゲームっぽかった バイオハザードとかこんな感じなのかな…まあバイオハザードはハッピーエンドだと思いますが…
狭いとこで起きたイレギュラーに対する集団心理描くのめちゃくちゃ上手いな〜結局怖いのは人間なんですよ…あの聖書のひとが生き残り新たな世界で神になったりしたらむちゃくちゃヤだなと思ったけどそうじゃなくてよかった…オリーがカッコよかった あのどうしようもない世界の清涼剤だった でも絶対生き残らないと思ってた…キミはカッコよかったよ…キミの遺した銃が………マジで最悪のパズルすぎるな………

ただのパニックものかと思ったけど、ひたすらパニックなわけじゃなくて緩急がうまいなーとおもった。これはわたしがパニックものをほぼほぼ見たことがないから比較のしようがないですが…
優等生に引き…引き…くるぞくるぞと覚悟してもヒィ〜となるお手本のようなホラー?サスペンス?ちゃんとラブもきたし…ラブがあるとやっぱりああなるし…虫もくる…虫が窓に張り付くシーンの静かな異常性めちゃくちゃぞわぞわきた…敵は触手だけじゃないやん!みたいな絶望感…
宇宙人?のフラグもさそりの毒のフラグもきっちり立ててきっちり爆速で回収していく…慌てて火をつけるからのオイル倒して引火絶望すぎる…なんてスピーディな絶望感…
後半もうオリーしか…頼りはオリーしかいなかったよ…!!!薬局の虫グロすぎてiPadで見ててよかったと思った…あの辺は薄目で見てた…

むちゃくちゃ絶望しかないし丁寧に煮詰められた地獄であったが、ただのパニックだけでなく人の心理の怖さもたくみに描き、でもパニックシーンの緩急もちょうどよく、最後のうわ〜最悪感エンディングにレールに乗せられてはいどうぞ〜って届けられた感じで、なんか一周回って気持ち良くなってしまった…あでも話の展開として、最初の倉庫に行きたがらないとことか隣人の弁護士さんと相容れないとことか含めあまりに『らし』くて、全体的な『登場人物』『舞台装置』感が強くてあんまり感情移入にいたらなかったのも引きずりすぎなかった理由かもしれない… あのままあらたなまなび…
てかあの世界敵が強大すぎて勝てるビジョン見えなすぎて(勝ったが)絶望すぎてあのまま5人で心中した方が何の救いもないな…あんな頑張ったのに…感あったかも…それがなんかぶっとびエンドすぎて逆に吹っ飛んだのかも…
なにはともあれ見てよかったです

おわり